【行政書士西尾真一事務所】
TEL・FAX:011-792-1336
✉:kawase240@yahoo.co.jp
https://www.950sapporo.com
小型船舶は、海上で他の船舶との衝突や遊泳者との接触、漁業施設への乗揚げなど様々な事故に遭難する可能性があります。
万が一、こういった事故で加害者となってしまった場合、被害者側から多額の損害賠償が請求されることがあり、大きな経済的負担を強いられる恐れがあります。
しかし、近年、プレジャーボートの事故は増加傾向にありますが、保険に加入している者は多いとはいえません。
万一の場合に備え、対人・対物の賠償責任保険に加入することを考えてはいかがでしょうか。
ヨット・モーターボート総合保険は、損害保険会社が取り扱うヨット又は20トン未満のモーターボート(水上オートバイ)向けの保険です。
賠償責任保険又は船体保険が基本契約となっており、それらに加入したうえで、捜索救助費用保険又は搭乗者傷害保険を付帯することができます。
加入については、損害保険の代理店業務を行っているボート販売店やマリーナが窓口になっています。
保険の種類 | 主な補償内容 |
賠償責任保険 | 対人・対物の損害賠償責任を補償 |
船体保険 | 自分の船舶が損傷した場合に修理費などを補償 |
捜索救助費用保険 | 自分の船舶に搭乗した者が遭難した場合の捜索救助費用を補償 |
搭乗者傷害保険 | 搭乗者が死傷した場合に補償 |
プレジャーボート責任・総合保険は、漁船保険を取り扱っている日本漁船保険組合が行っている20トン未満のヨット又はモーターボート向けの保険です。
この保険は、基本契約となっているPB責任保険の中で、自船の曳航救助費用が補償対象となっていることや、無事故による保険料割引制度(5トン未満)があることなどが特徴です。
加入については、日本漁船保険組合の各支所や漁業共同組合のほか、一部のボート販売店やマリーナなどが窓口になっています。
保険の種類 | 主な補償内容 |
PB責任保険(基本契約1) | 対人・対物の損害賠償責任、自船乗船者が遭難した場合の捜索救助費用や自船の曳航救助費用を補償 |
PB責任保険ワイド(基本契約2) | 沈没等により全損となった場合に、法令などの勧告を受け船骸撤去を行った場合の費用や水面清掃費用等を補償 |
PB搭乗者傷害保険 | 搭乗者が死傷した場合に補償 |
PB船体保険 | 自船が損傷した場合に修理費などを補償 |
保険の加入にあたっては、自分のボートの使用状況や同乗者の有無などを考慮し、どういった種類の補償が必要かを検討しましょう。
マリーナや漁港などによっては、賠償責任保険への加入を係留保管の条件としているところもありますので確認しましょう。
保険の例(「PB責任・総合保険」5トン未満で50馬力以下の場合)
保険料(1年間)
保険の種類 | 保険金額等 | 保険料 |
PB責任保険 | 損害賠償責任1億円(捜索救助費用200万円) | 13,200円 |
PB責任保険ワイド | 船骸撤去費用100万円など | 4,000円 |
PB搭乗者傷害保険 | 1名@500万円×3名(1事故1,500万円) | 5,160円 |
PB船体保険 | 100万円、実損タイプ、スタンダードカバー | 25,000円 |
保険料合計 | 47,360円 |